小児病棟の子供たちから教えられたこと

わたしは以前、小児病棟で働いていました。

そこでは本当にたくさんのことを子供たちから学びました。

なかでも食事援助についてはいろいろな教訓を引き出すことが出来たと思っています。

付き添いのつかない小児病棟では、看護師は子供にとって母の役割を演じなければならないことが多くあります。

決して子供の母と同じにできるはずはありませんが、一生懸命その役割を代行しようと努めました。

食欲のない子供たちは、うっかりすると、配膳した食事にはほとんど手をつけないといったことがよくあります。

そうした場面にぶつかるたびに、なぜ彼らが食べないのかを問うよりも、何とかして食べられるようにしなければならないと考えていました。

発育過程にある彼らにとっては、一食が大事な成長源。

それと同時に、闘病のエネルギー源でもあります。

そんな場合に、給食部門から運ばれてくる食事を忠実にベッドサイドに届けて、食事の介助をするだけではこと足りるわけありません。

子供たちが家庭でどのような食習慣をもって、母親と会話しながら楽しく食べていたかを想像しながら、できるだけ家庭のやり方に近づけた方法で食事の援助をすることが必要でした。

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